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白山の風土に根ざした伝統の銘菓。3、4代目が実直に受け継いでます!
			鶴来旧市街地の中心部にある親しみやすい外観は、創業100年余の歴史を誇る老舗菓子店「越原甘清堂」さん。
			初代、2代目が考案した伝統の味を、3、4代目が守る地元に根付いたお店です。
		
			 
		
こちらは4代目の越原ご夫妻。とってもほのぼのした雰囲気で「作り出されるお菓子も美味しいのだろうなぁ」と期待が高まります♪
			 
		
		店内には昔ながらの金華糖や落雁の木型が展示されています。
			今も石川の伝統的な雛菓子「金華糖」などは、こうした木型で作っているそう。
		
			 
		
		店頭に並ぶ銘菓。
			歴代の店主は、白山ろくの風土や食材をテーマにさまざまな創作菓子を作り出してきました。
		
			 
		
			これは2代目が白山ろく清流近くでとれる“わさび”をモチーフにした「わさび餅」(5個入324円)。
			ピリリとしたわさびの風味が口いっぱいに広がって、白山ろくの自然を思わせる清々しい味でした♪
		
			 
		
			お次は白山ろくの歴史にちなむ菓子。
			1300年前、白山を開いた泰澄大師に村人が献上したといわれる、いり粉。
			そのいり粉を使った「泰澄餅」もこのお店の名物です。
			ちなみにいり粉とは、麦を煎った粉のこと。
		
			 
		
			箱を開くと、長さ10センチほどのお餅が並んでいてかなりボリュームあり!
			楊枝で持ち上げるとプルプルとした弾力です。
			この食感と、上品でやさしい甘み、いり粉の香ばしさが絶妙な味わいのお菓子でした。
		
			 
		
			そして、白山ろくの郷土菓子としておなじみのとちもち(1個143円)。
			手前が実際のとちの実なんですが、とにかく固い!!
			こんな石のような実を丁寧に皮むきしてお菓子に仕立てた昔の人は、本当に立派です(しみじみ)。
			よく知られているのは白峰地区のものですが、鶴来でも4店ほどの和菓子店が作っているそう。
			同店のとちもちは、柔らかなお餅と甘さ控えめの餡で、あっさり味が特徴。
			それが逆にとちの実独特の風味を引き立て、とちの実好きにはたまらないだろうなぁと思いました。
		
			 
		
			現在は、金沢や関東で修業を積んだ4代目が洋のテイストを取り入れた新しい菓子もさまざまに考案。
			おじいちゃんおばあちゃんから子どもまで、幅広く愛される菓子を若い世代が受け継ぐ、あたたかさをを感じるお店です。
		
			 
		
(2017年10月取材)

